梅雨◎すたんだ~ど

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「じゃのめってなんだろう?」 白姫の言う〝じゃのめ〟とは、蛇の目のことだ。 〝あめふり〟の歌詞の『蛇の目でお迎え嬉しいな』からだろう。 この童謡を聞いた者の大半が一瞬は気にする言葉である。 「記号よ、記号。◎の中を塗り潰したやつだって。蛇の目でお迎えって言うのは、蛇の目傘で迎えにきたって事よ」 「その記号が大量に描かれた傘?」 「何それ、気持ち悪い……」 夏姫の脳裏には、◎が傘一面に描かれこちらを睨んでいる光景が浮かんでいた。 ちなみに◎がへびの目に見えるから蛇の目と言う。 「確かこの歌。最後は傘を誰かにあげちゃうんだよね?」 「ええ。めちゃくちゃ偉そうな口調でね。同じガキのくせに」 最後の歌詞で主人公の好感度ががくっと下がるのはあまりにも有名である。
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