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体育館の裏で何かソワソワと人を待つ誠実そうな眼鏡男子が1人。
黒のハイネックに上着は裾が長めをチョイス。
短ラン気味の京介さんとは正反対の落ち着いた雰囲気ですね。
彼の名前は
高岡 虎太郎[タカオカ コタロウ]
京介さんや電波と同じ3年で、白虎科の生徒です。
そんな彼が何をしているかって?
それはあなた…
体育館裏でソワソワ待ち人と言えば?
アレしかありませんでしょ?
「落ち着け虎太郎!お前ならちゃんと言える!!散々練習しただろ!そのまま言えば良いだけだ!」
ね?
アレです。
告白ってやつですよ。
「とりあえず最初に軽い挨拶をして………ん?」
そんな予行練習してる虎太郎の前を煙の輪っこが通行します。
「若いなぁ青年よ?愛か?愛の告白か?」
はい、ここで我らが主人公、タバコくわえたジジ臭い京介さんの登場です。
「何だお前は!?これから我が女神へ愛を告げる俺の邪魔をしないでくれるか!!」
気配も無く突然現れた京介さんに虎太郎さんたらタジタジですよ。
「んなケチケチすんなよ若いの!見物くらい良いじゃねぇか?あとお前じゃなくて宮古ね?宮古京介」
人の恋路を邪魔しようとしてる人間の名前など興味ありませんって。
「宮古?朱雀科、鬼の宮古か!!?」
………食い付いてきたぁぁあぁッ!!
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