入学式~路地裏より愛を込めて~

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  「ごちゃごちゃうっせぇぇええええぇッ!!!」 青年の不意に放たれた一撃(ヤクザキック)で、先ほどからタカシについて熱く語っていたお兄さんが、股間を押さえながら白眼を剥いて倒れ込みます。 「マサキィィィイイイイイイィッ!!!」 マサキさんのジョニー、午前11時35分…………ご臨終です。 「テメェらぁ!!さっきから聞いてりゃ、主役の俺が自己紹介もしてねぇのにタカキだのマサシだのうっせぇんだよ!!!」 『子孫と人生』という名のゴールデンボールを潰した人間の名前くらい間違えずに呼んであげましょうね? 「てかこれ完全に遅刻だよね?間に合いそうだったのに君達のせいで俺遅刻だよ? ・これで単位足りなくて留年 ・翌年同じクラスになった年下に イジメられ登校拒否 ・それを期に引きこもりニートに なる俺 はい、これ全部君達の責任! って事で慰謝料ぷりーず☆」 他人家の家系図を途絶えさせた人が言えるセリフですか? 「いやいや、俺達まったく関係無いよね?お前今までそこのパチ屋でドル箱積んでたよね?整理券で勝ち取った台が暴走モード突入だったよね?お兄さん達ちゃーんと知ってるよぉ??」 変な沈黙が流れます。 しばしのご歓談を。 「えへ♪」 「クソガキがぁぁああぁッ!!」 半ば無理やり会話の流れを戻してくれたお兄様方に感謝して下さい。
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