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「あっ…………」
歓声に包まれる中、突然ふらついた電波(?)が京介さんの背中にしがみつきました。
いつもの腐れからは想像できないくらい、それはもう儚げに。
「こんな事で長居しすぎだ深月!あんまり……無理すんなよ?」
京介さんが振り返り、その今にも崩れてしまいそうな身体をそっと支えました。
てか深月って誰ですか?
私をのけ者にしないでください!
何でナレーションの私がわからない事があるんですか!?
何だかいつもの電波テンション並に不愉快です!
「ごめんなさい京介……少し、休みますね?睦月‘達’の事、よろしくお願いします……」
達ぃぃぃいぃぃぃぃぃッ!!
ここへ来ての達発言!?
もう何が何だかです!!
と、作者の‘’を無駄にするツッコミ失礼しました。
「大丈夫、あいつらはお前より全然つえーから……安心して寝てろ?」
腕の中でぐったりする電波の背中を優しくポンポンすると、安心したように微笑み意識を失いました。
「……めんどくせぇなぁ」
一気に重みを増した電2を抱き上げ、学園の医務室へ足を向ける京介さん。
こうして、たくさんの謎を残したある意味波乱の死合が、幕を下ろしました。
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