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「京介テメェ……………あたしの納豆巻き食ったろ?あ?」
しょっぱなからぶちギレモードでフレームインしてくる電波。
背中に霊波紋を連れてます。
「お前の鞄など誰があさるか!!こちとら人様の物を奪って食うほど貧しくないわ!!!」
小刀サイズの村正で必死に星・白銀の攻撃を受け止めます。
てかそれは実体ですか?
「じゃぁ誰が食ったんじゃ?」
春の日差しが優しく降り注ぐ和やかムードだった教室が、電波の視線で一瞬にして凍り付きました。
村正を体内に戻し、やれやれと京介さんが電波の鞄をチェックし始めます。
「………長峰?この煎餅みたいに平たくなって両端から豆の飛び出した黒と白の物体はなぁんだ?」
「京介wwwwそれ煎餅ちゃうwwwww納豆巻きやwww」
ここで電波の墓を作ってあげましょう。
どうやら無事に問題は解決したらしいですね。
と思ったら今度は京介さんがお怒りモードです。
「お前これ購買で朝買ったばかりのやつだろ!?どれだけだらしないんだよ!!てかそれで殺されかけた俺はどうなる!?」
リアル等身大に抜き放った村正を電波の実体化した刀が受け止めました。
「私的な喧嘩は御法度wwwww御法度wwwwww」
こんな日常的な風景を廊下から眺めていた影が、小さく舌打ちしたのを私は見逃しませんでしたよ、えぇ。
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