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「まぁあれだ………俺達にあまり深く関わるな?」
タバコを器用にピンっと崖下に飛ばして、京介さんがその渕に立ちます。
「なら……俺のこの気持ちはどうしたらいい?睦月さんへの抑えきれないこの気持ちはどこに向ければいい?」
あらあら?
えらい純愛してるじゃないですか?
腐太郎のくせに。
「あきらめろ……そして、忘れろ」
それだけ言い残し、崖の下へ姿を消す京介さん。
「そんな簡単に割り切れねぇよ………」
それに続いて腐太郎も崖から飛び降り、敵に向かって駆け出しました。
「それに……何でお前にそんな事言われなきゃなんねぇんだよ!!」
京介さんの近くの敵を切り飛ばしながら、京介さんへ向かって叫びます。
「睦月さんに直接言われるならまだしも……何でお前に!!」
「俺も、長峰と同じなんだよ……」
倒幕派の方々から吹き上がる返り血を浴びながら、ちょっとシリアスモードの京介さん。
似合わない事は止めてください。
「普通じゃない……そういう意味でな」
後ろに跳び、腐太郎の背中に自分の背中を合わせます。
「俺に勝てる奴なんていねぇ!お前が例え‘人間として’強くても、俺には勝てねぇ!だからあんまり落ち込むな?恥じる事じゃねんだよ!勝てない!それが当たり前なんだ!」
やっぱりシリアスだとイライラしてきます。
彼らの日頃の行いのせいですかね?
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