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皆さんのお怒りの気持ちはよーくわかります。
でもね?
この青年はこういう男なんです。
だから………
あきらめて下さい。
あまりの理不尽に頭に血が昇った半分。
もはや何で怒ってたか訳分からん半分。
ジャイアニズムよろしく。
お兄様方が一斉に飛び掛かってきます。
「俺、宮古 京介[ミヤコ キョウスケ]☆」
お兄様方をぶっ飛ばしながら自己紹介を始める青年、宮古京介。
「ピッチピチ(死語)の18歳☆」
カメラ目線がウザいです。
「好きな言葉は絶対王政☆」
意外と渋い所を突いてきますね?
「特技はぁ………」
次々と積み上げられるお兄様方の死屍累々。
極悪非道地獄絵図
もいっちょオマケで無味無臭!
「人殺しでぇす♪」
…………ハイ?
一瞬で今までのほのぼの感吹っ飛びましたよ?
KYとはこの事ですね!
って、元の空気がおかしかっただけですが。
「人……殺し?お前……………まさか!?」
まだ生き残っていたお兄様方が、仲間の屍を引きずりながら後退ります。
「そう………その通り!!」
そう叫び落ちていた鞄から上着を引っ張りだす京介さん。
それをバッと広げて着込みます。
「蒼い刀に血糊を乗せて、響かせ悲劇の断末魔☆光龍学園・鬼の宮古!ご期待通りにただ今参上♪」
どこぞの勇者特急ですか?
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