15人が本棚に入れています
本棚に追加
/61ページ
「外すなよ?」
「外れねぇよ」
村正がいつものような炎ではなく、純白の輝きを放ち始めました。
持ち主に似合わないと言う事は黙っておきましょう。
「聞こえてっぞぉ?」
スミマセン。
「生憎もったいぶってる余裕は無いもんでよ?一撃で行かせてもらうぜ!!」
大地から目に見てわかるほどの膨大な氣を吸い上げ、静かに目を閉じ……
あれ?
氣を吸い上げちゃったら京介さんも暴走しちゃうんじゃないんですか?
「大丈夫……」
あら?
いつの間にか電2に入れ替わってますね。
「彼も、特別ですから」
ストーリーに支障をきたすといけないので、あえては追及いたしません。
「ヴォォォォォオォォォッ!!」
眼前に迫りくる禁獣を気にもせず。
私すらも惚れてしまいそうな微笑みで←
静かに、京介さんがつぶやきました。
シュウトウ
「終刀……」
村正の三又に分かれた刀身が全て砕け散り、同時に世界が闇に包まれました。
ムジンザン
「無神斬」
闇を照らす一線の光りが禁獣の核へ伸び、それが一瞬にして空気と大地と空間すらも一緒に両断されます。
ちょっとだけ…………
股関のあたりがゾクッとしました。
最初のコメントを投稿しよう!