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「なあ宮古?一応これって話の核心に関する大切な話しじゃないのか?」
「うっせぇぞ高岡!こっちの物語も核心に迫ってんだよ!!」
「ブフゥーー」
腐太郎が京介さんに理不尽に殴り飛ばされました。
ピクピクしています。
『「俺はまだ迷ってんのか……」何も無くなった家の中で、京介が離婚届けを見つめて小さくつぶやきました……連保人になっていた友達が莫大な借金だけを残して行方不明になってしまったのです。「お前らを失ったら、俺が生きている意味も無くなる……」ちゃぶ台に置かれた離婚届けと判子、そして……包丁』
「早まるな俺!いくらだ!?いくら金があれば俺を助けられるんだ!?」
たまらず銀行のカードを取り出す京介さん。
オレオレ詐欺とかに簡単に引っ掛かるタイプの典型的ですかあなたは?
『五千万……その数字はあまりにも絶望視な金額。「睦月、京一、幸せになれよ……」離婚届けに判子を押し、ゆっくりと包丁に手を伸ばしました』
「五千万くらい一月で稼ぐから!もう少しだけ堪えて!」
泣き崩れている京介さんを見て電波が一瞬ほくそ笑みました。
まるでル○ンを騙すフ○コちゃんの顔です。
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