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逃げ出そうとするお兄様方の退路に、一瞬で移動した京介さんが立ちふさがります。
「おいおい?そっちから売ってきた喧嘩だろ?途中で投げ出すってのは男らしくねぇんじゃねぇか?」
突然の京介さんの移動に、お兄様方は尻餅ついて後退ります。
「さぁ?」
一番先頭で倒れていたお兄様の股間あたりを狙い、村正を地面に突き刺します。
「さぁッ!」
何度も、何度も。
「さぁぁぁッ!!!」
なぶってます。
この男、完全に楽しんでます。
どSです。
究極のどSです。
「その辺にしておいてあげたらどぉッスか?」
お兄様があまりの恐怖で失神した所で、京介さんの後ろから救いの女神の声がします。
「げッ、長峰………」
とてつもなく嫌そうな顔で振り返ると、そこには京介さんと同じ光龍学園の制服を着た、綺麗な女性が立っていました。
「学園以外での死合、及びに戦闘行為は御法度ッスよ?」
そんな二人の横を、我こそはとお兄様方が逃げていく姿を見ると、気を抜かれた京介さんがナノポンを体内に戻します。
「たくッ良いところだったのに………」
渋々と歩きだす京介さんを見ると、満足したようにニィッと笑い、その隣を寄り添って歩きだす女性、長峰 睦月[ナガミネ ムツキ]さん。
京介さんの腕に自分の腕を絡ませ、エヘヘッと笑います。
これはとても。
萌えますね。
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