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「そいつらと昔の因縁があるとか無いとか」
とっても適当な回答をいただきました。
「えっと、ここはマジパートだったのでは?」
この話にそんなにマジパートがあってたまるかってんですよ。
「まぁ実を言うと私も詳しいことはしらないんだ……こいつが、過去のことだけはどんなに拷問しても口を割らないからねぇ」
そう言って楽しそうに笑う女王を見て腐太郎が二、三歩後ずさりました。
でもそんな風に笑う女王の瞳が少しだけ寂しそうに見えるのは私だけでしょうか?
「で、でも、なんて言うか歪んでますよね、神選組も」
「なぜそう思う?」
女王から少し距離を取った場所に腐太郎が腰を下ろします。
完全に警戒態勢張りまくりです。
「だって、新選組って言えばかつて幕府のために使え、幕府の犬、忠犬とまで言われた戦闘集団ですよね?」
「ほぅ?そんな古い歴史をよく知っているな?高岡は文武両道とは噂だけではないようだな」
教師として満足そうに女王が笑います。
「茶化さないでくださいよ……その新選組が、今は倒幕派の最大勢力として俺達と敵対している。
わざわざ神選組と名乗るその心が、俺にはどうも歪んでいるようにしか感じなくて……」
「腐太郎……」
腐太郎の話を聞いていた女王が、今までで一番真剣な表情を作りました。
これはガチマジパート突入でしょうか!?
「歪んでんのはお前の性へ…」
「言わせねぇーよ!?」
んなわけはありませんでした。
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