入学式~路地裏より愛を込めて~

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  「何でお前はいつも俺の居場所がわかるんだよ?」 ダルそぉな顔で睦月をズルズルと引きずりながら歩いていく京介さん。 「それは………愛のぱわーッス!」 貴女は電波なんですね? わかります。 っとそこで、少しモジモジとし始める睦月。 「京介さんはいつも睦月さんの言うこと聞いてくれるッスね!」 そんな事、当然です。 なぜかって? 「………取れねぇ」 先ほどから全力で腕から睦月を振りほどこうとしますが、微動だにしないのです。 「そんな京介さんが大好きッス♪」 傍からみたら『ギュッ』っと腕に抱き付く微笑ましい光景ですが……… 「のぉぉおおおおぉッ!!!」 腕がバキバキいっとります。 ヒビくらいは入りましたかね? そうなんです。 この娘ったら、見た目こそ学園1の美少女だとか、ミス光龍だとか言われるくらいの容姿の持ち主なんですが……… 「長峰!!そうだ!制服の裾をチマッとつまむんだ!俺はそっちのが萌えるぞ!!」 「萌え萌えッスか!?わかったッス!!」 実はとてつもない電波で天然少女な中身の持ち主なんです。 ちなみに怪力&京介にベタ惚れのオプション付き。 なぜ京介にベタ惚れなのかは、また別の機会に。 ってことで下手に反抗して怒らせると、さすがの鬼の宮古でも命の保証が無いのです。
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