プロローグ 人はそれを遅刻という

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ピピピッ…ピピピッ…ピピピッ… 俺の部屋に、目覚まし時計が鳴り響く。 俺は寝ぼけ眼で目覚まし時計を探り、スイッチを… ふにょん… 例えるなら、そんな感じの擬音が合いそうな柔らかい感触を手のひらに感じた。 「ぅん…ぁっ…」 しかも、隣から喘ぎ声か… 「弟よ…もう少し優しく…」 「悪い姉さん………………………って、おい!」 非常事態に一気に覚醒した脳をフル回転させて、隣を見る。 そこには、下着姿でこっちを見上げて赤く頬を染めている姉さんがいた。 「しかしエッチだな…いきなり、胸を触ってくるとは…」 「不可抗力だ!それに、なんで姉さんが俺のベットで寝てるんだよ!?」 「いいだろ別に…姉弟の仲が良いのはよいことだぞ…それと、私のことは美白【ミシロ】姉ぇと呼べと言っただろ?」 ダメだ…何言ってもこのブラコンには意味がない。 「それじゃあ美白姉ぇ。聞くけど、なんで俺のベットで寝てたんだ?」 「いや、朝になってからベットに入ったんだが…」 「…と、いうと?」 「お前を起こしに行こうと部屋に入って、お前の寝顔を見たら、こう…ムラムラときてな…」 弟の寝顔を見てムラムラくる姉ってどうよ… 「本当はキスとか体中を触ったりとか舐めたりしたかったんだが、流石に自重してベットに入ることで我慢したんだ」
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