第Ⅰ章

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麗は少女に追い付き、話しながら行っていた。 麗「えぇ-と、何て呼べばいい?」 少女「そう言えば、まだ名前を言っていませんでしたね」 少女はそう言うと、自分の名前を言った。 少女「巫(みこ)……神崎巫です、巫と呼んでください。それで貴方は?」 麗「俺は麗…須藤麗だ、俺も麗と呼んでくれ。それとよろしくな、巫」 麗はそう言うと手を出してきた。 巫「麗さん、よろしく?」 巫は麗が何故手を出したか分からない様だ。 麗「握手だよ、俺だけが手を出してたら何か恥ずかしいじゃん」 麗はそう言い、苦笑いしながら空いている手で頭を掻いた。 巫「あぁ、握手ですか」 巫はやっと意味が分かった様で、握手をしてきた。 巫「すいませんが私はここまでです、制服屋はあそこですので」 巫は正面にある店を指差した。 麗「そうか、ありがとう~」 麗はそう言い巫に手を振りながら店に向かって行った。 ~制服屋~ 麗「すいません-、制服を取りに来たんですが」 麗は店の中に入ると、そう言ったと言うよりも叫んだ。 店員「は-い、お名前を言ってください」 麗「須藤って言います」 店員はそれを聞くと、奥に入って言った。 ~10分後~ 店員が奥から出てきた。 麗「ありましたか?」 店員「ありましたけど………………合計で二人分あったんです、特待生の制服と普通の制服が二つずつ」 麗「それって、麗と蘭って名前じゃなかったですか?」 麗はそれが誰のか分かっている様子だった。 店員「はい、そうですが何で分かったんですか?」 麗「俺が麗で、双子の妹が蘭なんです」 店員「分かりました、では全て持って渡しても大丈夫ですか?」 麗「良いですよ」 麗がそう言うと店員は制服を袋に入れて渡してきた。 麗はそれを受け取ると店から出て行った。 †††
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