第 五 章
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ふと、竜之介のズボンのポケットから垂れるストラップに目が行く。 「それ。くみちゃんとオソロだったんだね……」 「……ああ、コレ?」 竜之介はポケットからケータイを取り出し、ストラップを揺らした。 ズキン、とまた胸が痛む。 「これは宝物だからな」 ……聞くんじゃなかったと、後悔が襲う。
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