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一先ず錬金場から出て、リビングで紅茶を飲みながら明日の日程を立てる。
何時の間に来たのか、カレナ達はエイタンとフェイトンと折り紙をしていた。
「どうしよっか。
明日は7限まであるぞ。
終わる時間は…18時くらい。」
今日はアッサムだ。
カップを受け皿に置いて足を組む。
俺の隣りにはファルスが居て、前にはカイトが座っている。
その隣りにアラミンだ。
「雨は問題ないぜ。
ただ…あんまり帰りが遅いと、寮長が五月蝿いからな…。」
出来るなら夜に行きたいのだけど、学生だから外に出してもらえない。
しかも門限があって、それを破ると反省文プラスお説教…最悪だ。
「特学の門限が21時て無いで、ほんまに。
一般やともっと最悪やけどな…。」
溜息を吐いてソファーに背もたれるカイトに俺達も溜息を吐いた。
一般生徒の場合、教師の許可が必要な挙げ句に門限が19時だ。
特学は寮長の許可のみで、門限が21時。
因みに…無断外泊するとかなり…かなり怒られてしまう。
経験済みだ。
「一般よりは大分マシだぜ…。
けど、もうちょい時間が欲しいな。」
再び溜息が出てしまった。
出来るなら朝まで活動したい俺達。
特に、トアロードとなると範囲は国全体になってしまう為、時間が必要だ。
「ワイらの特権で出来んかな…?
<<フォース・ガーディアン>>やで。
3日くらい授業サボってもええやん。
ドケチすぎや…。」
日程の組み立てが、学園への文句へと変化していく。
仕舞にはカイトが学園の理事長になって校則を変える話しまで発展した。
「お前らなι
だがトアロードか…。
お前ら誰と組んでるんだ?」
文句を言っていると、仕事を終えたシューちゃんが新しい紅茶を淹れながら尋ねてきた。
「トアロード知ってるんだー?」
本来なら俺が座る個人用のソファーにシューちゃんが腰を下ろす。
俺達はトアロードを知ってるシューちゃんに驚いていた。
「それくらい知っている。
学生時代だが、ギルド本部まで行ってトアロードを組んだからな。
で、誰と組んでるんだ?」
妙に納得したあと、俺達はエルの名前をシューちゃんに教える。
すると、シューちゃんだけでなく…エイタンとフェイトンまでもが反応した。
「「エトルダ!!?」」
食い付いて来た3人に、俺達4人は若干引いて頷く。
エルって有名なんだ…。
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