じめじめのきせつ

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仰向けで倒れてるルイスが可愛く思えるのはきっとキラがうつ伏せで倒れてるからだと思う。 「体力…なさ、すぎ…だよッ?」 「……私より…最、悪…だな…ッ」 「……………ダメ、教師」 最後のはアミラだ。 荒く息をしながらも毒を吐く。 怖いぞアミラ。 「わた…くし、も…ですが、最悪…ですわ。 もう…少し、頑張って…下さい、まし。」 言い終えて深呼吸。 皆だいぶ落ち着いたみたいだ。 するとシューちゃんが立ち上がり、うつ伏せで倒れてるキラを蹴り起こす。 「もう一度、修行するか?」 「じ、自分で鍛えます…ッ!!」 慌てて断るキラに、俺達はひとしきり笑って立ち上がる。 ギャラリー達が集まって拍手をする中に俺は立って叫ぶ。 「セイレーン!! 遊び終わったからいいよー!!!」 その瞬間、ゴッソリ雨が降った。 固まるギャラリー達に、ニヤリと笑う。 「お前らも風呂に入るがいい!!」 してやられた感じに、ギャラリー達は肩を落として立ち去った。 俺達は、泥まみれでずぶ濡れ。 廊下を汚すと怒られるので転移して風呂場へと向かう。 女の子は各自の風呂場、男の俺達は俺の風呂場で身体を癒やした。 「ぷはっ!! 気持良いー♪」 湯船に浸かってしばらく対談。 今日は大勢いるぞ。 俺にカイト、ルイスにアラミン、ファルスとベイト、アイルとロイド。 それからシューちゃんとキラの10人。 俺はカイト、アラミン、ファルスと会話をしていた。 「錬金場なんだけどさ、あと錬金釜と小道具入れが必要なんだよな。」 「錬金釜だったら、金が要るぜ。 <<金炎遺跡>>に行けば採れるはずだ。」 「小道具の聖木は買いに行こー。 聖木屋の<<聖木中>>を5つだねー。」 「聖木屋ん行くんやったら、仕返しや。 どないする?」 錬金釜は何とかなる。 問題は聖木だ。 事情を知るアラミンを含めて、俺達は頭を悩ませる。 この前にお邪魔した時は、特に何もしなかったのに…物を貰った。 「エルフさん、すげーぜ。 俺にまで『賢者の石』をくれたしな。 ブレスレットに加護まで…。」 アラミンの言葉に溜息を吐いた。 いっそのこと、前に言った事をするか? 「『古代錬金の書』と…何だっけ?」 「『アリスの加護』だよー。」 「あと龍に『古代魔術』もやで。」 「お、龍に言葉を教えるのはどーだ? 面白いと思うぜ。」  
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