携帯電話

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その日の午後は、どうにも仕事が手につかなかった。 先輩の言ってた事が気になり、営業トークもイマイチだった。 何軒目かの家を出た所で時計に目をやる。 「もうこんな時間か…。」 時計の針は17時を回っていた。 「ボチボチ帰るか。」 俺は車に乗り込み会社に向かった。 しかし…先輩のアノ言葉は何だったのか? 切『ら』れたって確かに言ったよな… だとしたら、それは事件じゃないのか? でもその後に『潰れた』って… 事件にしたくないのか? 誰かを庇った? それとも単純に嘘をついたのか? それにその後の『画面を見たくない』って何なんだよ… 全くわからない。 先輩は何かを隠している? それは間違いなさそうだが… ………あれこれ悩んでいるウチに会社に着いた。 「さて…さっさと帰るか。」 俺は自分の部所に帰り、車の鍵を戻した後、タイムカードを押し会社を後にした。
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