9人が本棚に入れています
本棚に追加
『バリッ!』
やったか?
テレビの画面を見てみたが、テレビの画面は割れるどころか、ヒビ一つ入ってない。
その代わり、携帯電話がグチャグチャに潰れていた。
…駄目か…いや!
諦めるな!
何か近くに固いモノはないか!
俺は周りを見回すと同時に、携帯電話を投げ捨てた。
と、同時に左手に激痛が走った!
な?!
何だ?!
何事だ?!
俺は左手を慌てて見てみた。
そこで見た光景は…
掌が半分ない、血だらけの俺の左手だった…
「う…!うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~!…いっっっっっっって~~~~~~!!!」
どうして左手から血が溢れてるんだ?
あまりの激痛に部屋をのたうち回る。
「うぉっ…はぁ…はぁ…ぐぅ…」
…不味い…早く…血…血を止めないと…
何か紐は…
俺は凄い勢いで部屋を見回すと…
壁に目が止まった。
…ベルトだ!
俺は壁に掛けてあった、スーツのズボンからベルトを引っ張り、スグに左の手首に巻いた。
「とりあえずはコレで…なんとかなるか…」
…?
あれ?
そういえばヤツは?
いつの間にか、あれだけ離れなかった、ヤツの右手がない。
俺はテレビの画面に目をやる。
すると…
最初のコメントを投稿しよう!