携帯電話

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『バリッ!』 やったか? テレビの画面を見てみたが、テレビの画面は割れるどころか、ヒビ一つ入ってない。 その代わり、携帯電話がグチャグチャに潰れていた。 …駄目か…いや! 諦めるな! 何か近くに固いモノはないか! 俺は周りを見回すと同時に、携帯電話を投げ捨てた。 と、同時に左手に激痛が走った! な?! 何だ?! 何事だ?! 俺は左手を慌てて見てみた。 そこで見た光景は… 掌が半分ない、血だらけの俺の左手だった… 「う…!うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~!…いっっっっっっって~~~~~~!!!」 どうして左手から血が溢れてるんだ? あまりの激痛に部屋をのたうち回る。 「うぉっ…はぁ…はぁ…ぐぅ…」 …不味い…早く…血…血を止めないと… 何か紐は… 俺は凄い勢いで部屋を見回すと… 壁に目が止まった。 …ベルトだ! 俺は壁に掛けてあった、スーツのズボンからベルトを引っ張り、スグに左の手首に巻いた。 「とりあえずはコレで…なんとかなるか…」 …? あれ? そういえばヤツは? いつの間にか、あれだけ離れなかった、ヤツの右手がない。 俺はテレビの画面に目をやる。 すると…
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