携帯電話

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「ちょっ、ちょっと待ってくれ。結局お前は何者で、何が目的なんだ?」 ヤツは振り返り、俺を見ながら言った。 「本来なら、その様な質問に答える理由はないんですが…いいでしょう。私を恐れずに話し掛けた事に敬意を表して、少しだけ教えてあげましょう。」 俺はヤツの言葉を待った。 「まずは目的ですが…それは教えられません。本来なら体ごと連れて行くんですから…貴方のご想像にお任せします。」 …やはり、これは夢なのか? しかし、左手の激痛がそれを否定する。 さらに、ヤツは続ける。 「次に私が何者か?…難しいですが…この世界では『死神』と呼ばれてますね。」 …え? …死神? 「質問には答えました。それでは『あの世』で再開出来る事を、楽しみにしていますよ。」 そう言うとヤツは、テレビの画面の奥へと消えて行った…
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