9人が本棚に入れています
本棚に追加
「ちょっ、ちょっと待ってくれ。結局お前は何者で、何が目的なんだ?」
ヤツは振り返り、俺を見ながら言った。
「本来なら、その様な質問に答える理由はないんですが…いいでしょう。私を恐れずに話し掛けた事に敬意を表して、少しだけ教えてあげましょう。」
俺はヤツの言葉を待った。
「まずは目的ですが…それは教えられません。本来なら体ごと連れて行くんですから…貴方のご想像にお任せします。」
…やはり、これは夢なのか?
しかし、左手の激痛がそれを否定する。
さらに、ヤツは続ける。
「次に私が何者か?…難しいですが…この世界では『死神』と呼ばれてますね。」
…え?
…死神?
「質問には答えました。それでは『あの世』で再開出来る事を、楽しみにしていますよ。」
そう言うとヤツは、テレビの画面の奥へと消えて行った…
最初のコメントを投稿しよう!