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先輩の病室を後にした俺は、ナースステーションに立ち寄り看護師に少し話を聞いてみる事にした。
「すいません。302号室の広瀬さんなんですけど…大丈夫ですかね?随分動揺しているみたいですけど…」
「まぁ…怪我の程度が酷いですからね。ショックもありますでしょうし…なるべく怪我の事には触れずに、励ましてあげて下さい。」
看護師は当たり障りのない言葉を返す。
まぁそりゃそうか…
「では広瀬さんの事、お願いします。」
「大丈夫ですよ。お任せ下さい。」
そう言うと看護師は、飛びっきりの笑顔を返してきた。
まぁ…あの笑顔に癒される事を祈るか。
病院を後にした俺は車に乗り、いつもの喫茶店に向かった。
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