『全盲』

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弱音を吐かない ちぃばぁちゃん。   目が見えないことを 凄く恥じていた。   私は目が見えないから 皆に迷惑をかけているって  いつも家中を掃除してくれてた…。   畳を掃く時は中腰で、 左手で畳を触って確認しながら右手で掃く。   障子のサンから、壁、柱、触るもの全てを毎日拭き掃除してくれた。   私の母は、ゆっくりしていていいですよって ちぃばぁちゃんに言ってたけど…。   ちぃばぁちゃんは これは私の運動だから…   好きでやっていること だからって…   やめない…。   それどころか… 私は目が見えないから… 掃除が下手だからって…   母に、行き届かない部分の手直しをお願いしてた。   手直しするところなんて…  あるわけない。   家はいつもピカピカに掃除されてた。
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