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唇の端から唾液が漏れる。恥ずかしい。でも、ムサシは止めようとしない。
あたしはされるがままになって、口内を好き勝手に動き回る指を受け入れてしまう。
なんだか、頭がぼーっとする。
そしてムサシがあたしのよだれにまみれた指を引き抜いた時、あたしの頬は一気に熱くなった。
「んなっ……なにすんのよっ!」
「そんなによかったか? ふむ……Mの素質アリ、と」
なんてこと言うのよコイツ!
しかも、濡れたままの指をあたしに見せつけるように舐め上げた。男の癖に妙に赤い舌先がちらついて、非常にエロい。エロすぎる。
「さあ、次はどこに突っ込まれたい?」
「何言ってんのよっ! あたし帰る!」
これ以上ここにいたら、あたしまで頭おかしくなるわ!
そう思ってあたしは立ち上がる。
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