2.危ない橋は叩いて砕く。

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 唇の端から唾液が漏れる。恥ずかしい。でも、ムサシは止めようとしない。  あたしはされるがままになって、口内を好き勝手に動き回る指を受け入れてしまう。  なんだか、頭がぼーっとする。  そしてムサシがあたしのよだれにまみれた指を引き抜いた時、あたしの頬は一気に熱くなった。 「んなっ……なにすんのよっ!」 「そんなによかったか? ふむ……Mの素質アリ、と」  なんてこと言うのよコイツ!  しかも、濡れたままの指をあたしに見せつけるように舐め上げた。男の癖に妙に赤い舌先がちらついて、非常にエロい。エロすぎる。 「さあ、次はどこに突っ込まれたい?」 「何言ってんのよっ! あたし帰る!」  これ以上ここにいたら、あたしまで頭おかしくなるわ!  そう思ってあたしは立ち上がる。
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