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ムサシは真顔で酷い質問をぶつけて来た。
なんだそりゃ。
あたしが心底呆れた声を出すと、彼は更に覗き込んで来る。
「経験がないのは別に恥じることじゃない。正直に答えてくれ」
「だーかーらっ! あたしがどうだとかあんたに関係ないでしょ? このセクハラ野郎」
まあそれ以上に酷いセクハラを延々と受けて来たわけだけど。
これ、訴えていいレベルなんじゃないの?
「セクハラではない。嫌がらせのつもりはないからな。ただ、もしそうであれば、俺を欲しいと思わなくてもある意味当ぜ」
「アホか! 未経験じゃなくてもお断りだっつの。誰もがアンタに惹かれると思ったら大間違い!」
ムサシの言葉に耐えきれず、あたしはまたまた爆発してしまった。やだやだ、また熱上がりそう。
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