3.一宿一飯の恩はカラダで。

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「誰が好き好んで婦女暴行やら殺人死体遺棄やらするか、この単細胞」 「だってこれ監禁じゃないっ! ていうか単細胞ってひどすぎ」 「じゃあミジンコとゾウリムシ、どっちがいい?」 「う……」  結論から言うと、あたしはとりあえず生きていた。  相変わらず、手には手錠がかけられたままだけど。  しかも、「首輪とどっちがいいか選べ」って言われるし。どっちも嫌だけど、とりあえず人間としてのソンゲンってやつ? それは失いたくなくて、渋々手錠を受け入れた。  って、なんで首輪なんて持ってるんだコイツ……。 「何考えてるんだ、アメーバ」 「なんかひどくなってるんですけど! ねえ、あたし家に帰りたいんだけど。明日もガッコあるし」 「制服から判断すると、有名なバカ高校だな」  た、確かに名前書くだけで入れるとか言われてるけどさあ。
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