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「まあ、それはおいおいやっていくとして、と」
ムサシはあたしからゆっくりと体を離すと、ベッドを降りる。
そして、寝室を出て行った。
一体何を企んでるんだか。
あたしは体をもぞもぞと動かして、辺りを観察する。
リビングと同じ、黒を基調としたシックなインテリア。机には、液晶モニタとキーボード、マウス。その隣りの本棚には分厚い本がぎっしり。ここからじゃよく見えないけど、英語のタイトルも混じってるみたい。
アイツ、何やってる人なんだろう。
こんなに家賃の高そうなマンションに住んでるし、普通のサラリーマンっぽくないし。
お医者さん?
弁護士?
まさかやっぱりヤクザ?
あたしの中で想像と妄想が膨らんでゆく。
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