俺を温泉に連れてって!

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この男がさっき話していた刑事だ ま、こいつのことを刑事と呼ぶのは俺ぐらいなんだけどね 「支払いよろー」 刑事がわざわざオレを探してるなんて厄介事にちがいない。押しつけられる前に代金押し付けてとんずらだ 「お、おい!慎一!!」 無視無視・・・ 「なんだ誠司。お前が払うのか?」 ナイス!おやっさん!! 「へ?あ、ああ!それくらいおれが払ってやる」 バン と刑事が千円札をテーブルに叩きつける。刑事も一応常連なので千円あれば釣りがくることくらい知っている 「釣りはいらねぇ!」 妙に気前がいい。いや、それくらい俺を逃がしたくないらしい 確実に俺を巻き込む気だ ガラッ 俺は刑事に捕まる前にラーメン屋を逃げ出した
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