古の支配者

～準備～

アキはワックスの付いた手を石鹸で洗い流しながら、ふと思い出した。

あっ！そうだ！！忘れちゃイケない事があった…、昨日興奮してゲームのコントローラー壊しちゃったんだった…」

アキは財布を開き、

「今月何個目だよ…ったく今月に入ってから本当に酷いな…忘れない様に今日ついでに買いに行こう！今月も出費がかさむなぁ…」

財布の残高の確認を済ませズボンに戻すと深くため息をした

「…がはぁ…来月まで金が保たないかもなぁ」

白目になりながら変な顔をする

「金欠だけは阻止しなければ…なんだってこんな生きずらい体なんだ…」

『アキには他人が到底信じない二つの秘密がある、その内この変な白目＆独り言が誰にも言えないでいる一つ目の秘密である』

「しかしジイちゃんの話しにはビックリしたなぁ…………………………………………………」