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駅前で初めてあった和人は、私に優しくしてくれた。
でも笑顔を見せるその顔は、どこかフィルターがかかった様にぎこちないと感じたんだ。
『楽しく、ないですか?』
つい、口に出た言葉。
和人は驚いた様にこっちを見た。
『いや、楽しいよ』
そう言って笑う笑顔はやっぱり作り笑い。
辛そうな表情が見栄隠れする。
『じゃあ、なにか辛いんですか?辛いのなら無理して笑わなくていいですよ。私は構いませんから』
あれから和人は、契約終了まで黙り込んだっけ。
もう来ないかな、そう思ってたら。
『優花ちゃん、来週和人さんが指名して来たわよ』
ママが嬉しそうに言った。
正直嫌われたのかと思ったから、すごくびっくりしたのを覚えてる。
あの時だ。
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