第9章
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今日の事でママを落胆させるのが一番怖かっただけに、海斗の気遣いが嬉しかった。 あんなに私を信じてくれたママを裏切ってたのだから。 飲み終えて、会計をしながら海斗が振り向いた。 「なあ、海、行かね?」 私は外を見る。 夕方だがまだ外は明るい。 「どうせ帰っても仕方ないから。 …いいよ」 決まりだな。レシートを持って海斗は口許を上げて笑った。
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