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綺麗な砂浜が広がる海岸に車を止めた。
私達は砂浜に座る。海は夕闇が広がっていた。
しばらく黙ったまま海を眺める。
「あのさ」
海斗が口を開く。
「俺、あのホテルで和人さんに言ったんだ。本気じゃないなら、もう会わないでくれって」
「え」
私は聞き返す。
「和人さんが、奥さんを亡くなっても愛していたのを知ってたからさ、お前との事もただの遊びだと思ってた」
それで海斗はしきりにやめさせようとしてたんだ。
あの時そんな事言われてたなんて。和人は一言も言わなかった。
「まさか、本気だったなんてな。
多分俺が和人さんに告白させるきっかけを与えたのかもしれない」
海斗は深く頭を下げた。
「ほんとにごめん」
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