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私は慌てて海斗を起こす。
「違うよ、海斗は悪くない。私を心配してくれてたんでしょ?私が傷つかない様に」
海斗は、私を見つめる。
「ありがとう、海斗」
私は深く礼をした。
海斗はいつでも私の事を考えてくれる。
変わるきっかけをくれたのも。
和人に会えたのも。皆海斗がいたからだ。
ほんとに、優しい人。
深く礼をする私の肩を抱き、上を向かせる。
「海斗?」
夕闇で、海斗は赤く染まっている。
「やっぱり、俺にしとけよ」
海斗は静かに呟いた。
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