第10章

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美味しい料理を済ませた後に、私達はエレベーターを待った。 エレベーターが空いた瞬間、私はレストランに携帯を忘れた事を思い出した。 「海斗。先いってて。後追いかけるから」 「ん。三階だからな」 海斗は手を降ると先にエレベーターで降りた。 私はレストランに引き返すと携帯をとりにいく。 エレベーターを待つと、乗り込んだ。 何十階もあるボタンの中から三階を選んで押す。 扉がしまりかけた時、外から手が差し入れられ、閉まりかけた扉を押さえた。 私は慌てて開くボタンを押す。 「すみません、乗ります」 その声に私は顔を上げた。 顔をみた瞬間、手に持っていたバッグを思わず落とす。 そこにいたのは、 和人だった。
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