46983人が本棚に入れています
本棚に追加
後ろで、扉が開く。
いつの間にか三階についていた。
扉の向こうに立っていたのは、海斗。
私達の姿を見て固まる。
「なん…で。なんでお前がここにいんだよ!」
海斗がいきなり和人を殴り付ける。
和人はエレベーターの中に倒れこんだ。
「やめて!海斗!」
止める私を睨み付け、その腕をつかむ。
いつもは優しい海斗なのに、そんな態度は初めてだ。
手を掴まれたまま、私は部屋に引き込まれた。
海斗は扉を閉めると鍵をかける。
「優花!」
扉が閉まる寸前、和人の声が聞こえた。
最初のコメントを投稿しよう!