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私は店を出ると走り出す。
今日は、高いヒールもない。
華やかなドレスもない。
カボチャの馬車もいらない。
シンデレラなんかじゃなくったっていい。
貴方がいれば。それで私はお姫様になれるんだ。
いつもの待ち合わせ場所につく。
私は息を切らせながら和人を待った。
胸が早鐘の様に高鳴る。
後、五分。
私が時計を見たその時だった。
「優花?」
後ろから声がする。振り向くと、少し驚いた顔の和人。
「うん。そう」
私ははにかみながら和人を見た。
「びっくりした、いつもと感じが違うから」
「あのね、
私、実はね」
和人に真実を告げよう。
そう思った時だった。
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