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突然、和人に百合の花が投げつけられた。
辺りに散らばる白い花。
振り向くと、そこにいたのは凄い形相をした女性。
ゆりさんの、お姉さん?
「ゆりを、殺しておいて。のうのうと他の女と会うなんて」
狂気の瞳。
怖くて私は和人にしがみついた。
女の人は、バッグから何かを取り出す。
きらりと光る刃。
「許せない!貴方だけ幸せになるなんて許せない!」
ナイフを持ちかえ、私達の元に飛び込んでくる。
和人が私を抱きしめる。
「和人さん!」
私の叫びが雑踏にこだました。
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