第11章

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病院の一室。 白いベッドに和人が横たわる。 傷は深かったけど幸いにも命には別状なかった。 扉が強く開かれ、海斗が青い顔で入ってくる。 「警察から事情を聞いた。大丈夫か?」 私は立ち上がると海斗にしがみついた。 手が震える。 あれからずっと収まらない。 海斗は慰める様に、私の頭を撫でた。 「優花、警察の人が話を聞きたいって。通してもいい?」 警察? 私は震える身体を必死で止める。 そして海斗を見上げ頷いた。
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