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「さて、君ももう帰りなさい。親御さんを呼んであるから。もうすぐ来られるだろう」
その言葉に私はさあっと血の気が引いた。
海斗を見る。彼は申し訳無さそうに目を伏せ横を向いた。
海斗が喋ったの?
私の連絡先を。
「君はまだ未成年だろ?
親御さんは高校生だって言ってたし。彼の事も知らなかったってびっくりしてたよ。
駄目だよ。親御さんに心配かけちゃ」
刑事は、私を戒める。
駄目だ。
これ以上言わないで。
私は我慢できずに和人の方に視線を落とした。
その途端、私は凍りついた。
和人が私を見ていた。
いつから。
いつから聞いてたの?
私が言う前に全部バレたの?
私は手足が震えるのを感じていた。
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