第11章

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「さて、君ももう帰りなさい。親御さんを呼んであるから。もうすぐ来られるだろう」 その言葉に私はさあっと血の気が引いた。 海斗を見る。彼は申し訳無さそうに目を伏せ横を向いた。 海斗が喋ったの? 私の連絡先を。 「君はまだ未成年だろ? 親御さんは高校生だって言ってたし。彼の事も知らなかったってびっくりしてたよ。 駄目だよ。親御さんに心配かけちゃ」 刑事は、私を戒める。 駄目だ。 これ以上言わないで。 私は我慢できずに和人の方に視線を落とした。 その途端、私は凍りついた。 和人が私を見ていた。 いつから。 いつから聞いてたの? 私が言う前に全部バレたの? 私は手足が震えるのを感じていた。
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