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その夜は、海斗が用意してくれたホテルに泊まった。
お父さんは反対したけど、それを止めたのはお母さんだった。
「私達にそんな事を言う資格なんてないでしょう?」
二人はそのまま、家に帰ると言っていた。
あのあと二人でどんな話をしたのだろうか。
目覚めた私は、朝日が差し込む窓をぼんやりと見つめていた。
コンコン、と部屋がノックされる。
鍵を空けると海斗が顔を覗かせた。
「腹減ってない?」
そう言うと私の手にバスケットと水筒を乗せる。
「ママさんから。
優花に持ってけってさ」
私はバスケットを開く。
中には美味しそうなサンドイッチが入っていた。
一口食べてみる。
「美味しい」
私の声に、海斗は安心した表情を浮かべた。
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