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海斗に送られ、家に帰ると家は味噌汁の匂いがした。
リビングに入るとお母さんがエプロンを締め、こちらを振り向く。
「おかえり、優花」
優しい声。なんだかスッキリした顔をしている。
「お母さん、あの…」
「お母さんね、離婚するの」
味噌汁をかき混ぜながら背中越しにお母さんが言った。
「あの人は、もう駄目だから。
お母さんやっと分かったの。浮気相手とも別れたわ」
エプロンで手を拭きながら、お母さんが私を見る。
「優花、本当にごめんなさい。
お母さん、全然貴方の気持ちを解ってなかった」
お母さんは、私に深く頭を下げた。
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