第12章

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あの事件から2日目、私は久々に学校に来た。 来たそうそう、先生に呼び出される。 「お前、事件に巻き込まれたって、本当か?」 職員室で先生が私に聞いてきた。 「なんでも年の離れた男と逢ってたって、まさか出会い系とか、そう言う奴じゃないよな、な?」 なんでバレたのだろう? もしかしたら、警察から連絡があったのかも知れない。 あの刑事さんも裏では売春や出会い系じゃないかと思っていたのかも。 先生は動揺した眼差しを向けている。 当たり前だ。今まで真面目で地味な私が、そんな事をしてるなんて思ってもなかったろう。 「まあ、先生は特に恋愛はするなとは言わないが、もう少し節度を持ってだな…。 夜に年上の男と逢ってたなんて、誤解されやすいだろ?疑われやすい行動はしない事だ」 私は先生の長い説教をぼんやりと聞いていた。
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