第12章

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「優花、そんな事をするほど器用じゃないし。 私は絶対に信じてるから。てか確信」 春菜の言葉が優しく心に響く。 私は目に涙を浮かべた。 「おいおい、泣くな泣くな」 春菜が私の頭を撫でる。 「今度、ちゃんと話してよ。彼の話聞きたいな」 私は泣きながら何度も頷いた。 鳥籠の中には、ちゃんと理解してくれる人がいた。 手をとり、籠から一緒に出てくれる人がちゃんといたんだ。 お母さん。 春菜。 ただ私はそれに背を向けていただけ。 「こ。今度、話すから。ちゃんと春菜に話すから」 「うんうん、待ってるよ」 春菜は私を慰めながら優しく笑っていた。
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