第12章

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二つに分けていた髪止めをゆっくり外す。 櫛でとかしそのままおろした。 私は春菜に口紅を受け取り、そっと唇に塗った。 「うん、可愛い。 今度は一緒に買いにいこっか。あたし、優花とそういう買い物したかったんだ」 私は春菜に笑いかけた。 日常の中にもちゃんと幸せがある。 それは自分で見つけなきゃけして気づかない。 きっかけをくれたのは和人さん。 会いたい。 あってもう一度謝りたい。
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