第12章

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「和人さん、私」 私の言葉を手で制して、和人が真剣な眼差しを向ける。 「ちゃんと、言いたくて来たんだ。 俺は、君が好きだよ」 再び訪れる告白に、私の胸が音をたてる。 「でも、私は高校生で、ずっと騙してたんだよ」 「俺だって30のおじさんだよ」 和人が笑う。 そして私の手を取った。 「高校生でも、年が離れてても関係ない。 優花を、愛してる」 女の子達が、黄色い声を上げた。 「わ、私も」 和人が、私の言葉を待ってる。 私は大きく息を吸うと勢いよく和人の胸に飛び込んだ。 「私も、和人さんが好き!」 私は和人を強く抱き締めた。
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