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校門に、女の子達の高い悲鳴が上がる。
抱きつく私に和人は少し痛そうな表情を浮かべた。
「まだ、傷が痛いんだよ」
「あ、ごめんなさい」
私は慌てて離れようとする。
その身体をゆっくりと引き寄せ、和人が私を胸に抱いた。
「駄目、離れないで」
暖かい鼓動。
優しい煙草の香り。
私は和人に抱かれながら目を閉じる。
後ろで春菜がこちらにVサインを向けていた。
幸せだ。
ちゃんと鳥籠に迎えに来てくれた。
綺麗な羽根なんかない私を。
女の子達の矯声に包まれながら、私達はずっとそのまま抱き合っていた。
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