第13章

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よく晴れた日曜日。 私達は再びゆりさんの墓を訪れていた。 綺麗な百合の花を手向ける。 「実はさ」 和人が墓の前に座り込んで言う。 「優花にずっと黙ってた事があるんだ」 私は和人を見おろした。 和人は顔を墓の方に向けている。 その表情はよくわからない。 「聞きたい?」 私はこくりと頷いた。 しばらく躊躇したように和人が黙り込む。 「何なの?」 私は隣に座り込んで、和人の顔を覗き込んだ。 「俺、知ってたんだよね。君が高校生だって」 「え?」 「だから、知ってたの。優花が女子高生だってのを」 「な!」 私はびっくりして声も出なかった。
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