第2章

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海斗に呼ばれたママが部屋に入る。 「今日も綺麗よ、優花ちゃん」 ママの言葉に私は頬を染める。 ママは懐から一枚の紙片を取り出した。 「待ち合わせはここ。何回も言うけど、時間は12時。それ以降は駄目よ」 「解ってるわ。ママ」 私が頷くと、ママは私の頬にキスをした。剃り残しの髭がざらざらして痛い。 「いってらっしゃい、シンデレラ。舞踏会を楽しんで来てね」 私は大きく頷いた。
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