第13章

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静かに煙を吐き出す。 ふわりと漂うマルボロの香り。 「でも、会ってるうちにそんな事どうでも良くなったんだ。年なんか関係ない。 俺はそのまんまの優花を好きなんだからってさ。 だから、待とうと思ったんだ。いつか優花がちゃんと話してくれるまで」 和人が優しく囁く。 「本当にごめん」 私は、もう怒る気にはなれなかった。 むしろ嬉しい。 ちゃんと私の事を考えてついた嘘が。 「怒ってる?優花」 煙草を消し、私の顔を不安そうに覗き込んでくる。 なんだか和人の方が子供みたいだった。
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