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私は和人の首に手を回し、しがみついた。
和人が目を見開く。
「私達、馬鹿みたい」
和人を抱きしめながら私は小さく笑う。
「本当に」
笑顔を浮かべながら和人は私の腰に手を回した。
二人でゆりさんの墓の前にたつ。
「ゆり、御免な。俺は、彼女ともう一度幸せになりたいんだ」
私もゆりさんの墓を見つめる。
ゆりさんは怒ってるだろうか?
それとも「仕方ない人達」って苦笑いをしているのかもしれない。
ゆりさんを失望させない様に、私達はちゃんと幸せになろう。
だから、許してください。
私は心の中で静かに祈った。
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