46984人が本棚に入れています
本棚に追加
/204ページ
「和人さん、ちょっといいっすか?」
会社に戻った俺に、若い後輩が声をかける。
「何だ?」
俺は自分の席につきながら答えた。
「今晩、暇っすか?またには飲みに行きません?女の子達が誘えってうるさいんすよ」
女の子達が遠くからこちらを伺っている。
「和人さん、結構もてるから、女の子がついてきてくれると思うんすよ。お願いしますっ!」
手を合わせる後輩に俺は苦笑いを浮かべる。
つまり俺は女の子を釣る餌か?
「悪いが、そういう気は全くないんだ」
俺は後輩にきっぱりと断った。
最初のコメントを投稿しよう!